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宿題も部活もないインターナショナルスクールの夏休みの過ごし方

インターナショナルスクール
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萩原麻友(ハギワラマユ)のブログへのご訪問ありがとうございます。

このブログでは、子育てや教育や進路に関する情報を発信しています。

この記事ではこんなことを解説しています
  • 私のインターナショナルスクール時代の夏休み
  • 海外の一般的な夏休みの過ごし方
  • お仕着せの体験から、自分主体の体験に向かうのが目標

日本の学校では、夏休みに入ると宿題があるのが一般的ですよね。

はぎわら
はぎわら

公立小に通う私の子どもたちも宿題をどっさり持ち帰っています

私は小中高時代、インターナショナルスクールとボーディングスクールに在籍していました。

どちらも夏休みは長いけど宿題はなし。あっても課題図書1~2冊程度。

部活もありません。

これがむしろ悩みのタネです。

夏休みは2~3ヶ月あります。

英語力や学力の維持、そして暇の潰し方や受験に向けての課外活動など、できること・やるべきことはたくさんあります。

でも子どもごとに最適解は違う。正解も王道もありません。

この記事では、私自身の夏休み経験や、一般的な海外の夏休みのパターンを紹介します。

夏休みに宿題がないのはインターナショナルスクールや海外校に限らず、最近日本の公立校でも聞きます。

今後も増えることが予想される、子どもの夏休みの過ごし方に悩む保護者に向けて書きました。

長い夏休みとの向き合い方の記事です。

過去の私のインターナショナルスクール夏休みの過ごし方

私自身は、小2の秋からインターに転入し、中2で転出。

中3から高3はアメリカの高校ボーディングスクールにいました。

大学から日本に戻ったので、3ヶ月の長い夏休みを経験したのは、小3から高3の11回。

3ヶ月x11回=33ヶ月=2.75年の自由時間です。

はぎわら
はぎわら

約3年間の自由時間ってかんがえるとすごいね。

私の両親は共働き。

私が通っていたインターでは、学童保育はありません。

どこのうちでも長期休みの子どもの過ごし方は悩みのタネだったと思います。

我が家では、日本語補習のための個別指導塾がベースにあり、

ある年は母校のインターのサマースクールや夏期講習に参加、

ある年は海外でホームステイ、

ある年は国内の青少年団体のキャンプ合宿、

ある年は海外の現地校サマースクールなど、

いろいろ行かせてもらいました。

はぎわら
はぎわら

親にたくさんお金かけてもらったんだね

子どもが手持ち無沙汰で3ヶ月も留守番をしていることに焦るのも、親となった今はわかります。

今のようにインターネットや、手軽な端末もなかった時代です。(あったらあったで別の悩みが出てきます)

私は暇な時間は割りとゲームやテレビ三昧でしたね。

おやつもたくさん食べていたので、きっと栄養も偏っていたと思います。(虫歯もたくさんあった)

だから、お金をかけてでもどこかに預けるというのは、教育的な価値を差し引いても合理的だったのではないかと思います。

そして大人になった私は教育コンサルタントとして、今度は逆の立場で夏休みの過ごし方を提案する立場になりました。

海外の夏休みの一般的な過ごし方

毎年、長い夏休みを持て余す海外の家庭がどんなふうに過ごしているか、まとめました。

  • キャンプや旅行:夏休み中にはキャンプや家族旅行を計画する家庭が多いです。国内外の観光地や自然の中で過ごすことで、新しい体験を積み重ねることができます。
  • サマースクール:一部の学校や地域では、夏休み中に学校主催の特別プログラムを提供しています。学業や興味を追求するためのクラスやワークショップがあります。
  • スポーツやアクティビティ:野球、サッカー、水泳、テニスなどのスポーツ。また、ロッククライミング、乗馬、カヌー、サーフィンなどのアウトドアアクティビティも人気です。サマースクールに組み込まれていることもあります。
  • 語学学習:非英語圏の国々の子どもたちは、英語教室に通ったり、オンライン英会話をしたり、語学キャンプに行ったりします。一方、英語圏の子どもたちはフランス語やスペイン語など他の言語を学ぶために教室・オンラインスクール・キャンプに挑戦することもあります。上に挙げたキャンプや旅行と組み合わせて、家族で留学する場合もあります。
  • 芸術やクリエイティブな活動:絵画、音楽、ダンス、演劇など、芸術やクリエイティブな活動に興味を持つ子どもたちは、夏休み中にこれらの分野でスキルを磨くことがあります。まとまった時間があるからこそ、制作に没頭しやすいです。これもサマースクールに組み込まれているパターンもあります。
  • ボランティア活動:社会貢献意識の高い子どもたちは、ボランティア活動に参加して地域や社会に貢献することを選ぶことがあります。
  • 自学自習や趣味:これは誰でもいつでもどこでもできること。興味を持ったことに没頭したり、新しい趣味に挑戦したり。失敗しても、回り道しても、時間はたっぷりあります。

一般的に、どれかひとつだけというよりも、いろんな要素が組み合わさっていることが多いです。

宿題がない、長い夏休み。

縛りがないからこそできる体験がたくさんあります。

体験の幅を広げたければ広げればいいし、

尖らせたければ好きなだけ尖らせることもできます。

必ずしもお金をたくさんかける必要もなく、地域のリソースを活用して賢く過ごしている家庭もあります。

ただ子どもが小さいうちは、「こんなのあるよ」と大人が主導して体験させることが多いかもしれません。

でも子どもが大きくなるにつれて、体験を自分でプロデュースしていく子が増えていきます。むしろそれが狙いです。

お仕着せの体験から、自分主体の体験へ

私の親が、私をサマースクールに送り出したのは実は中1が最後でした。

それからは、私が夏休みをどんなふうに過ごすかは私次第でした。

当時の私は、学期中はアメリカの寮に入っていました。

貴重な夏休みは、「久しぶりの実家ぐらし・日本ぐらしを満喫したい」という気持ちしかありませんでした。

ようするに食っちゃ寝、ゲーム、マンガ、インターネット、友達とチャット、ウィンドーショッピング、図書館。

今から思えばめちゃくちゃもったいない夏休みの使い方をしていたと思います。

今の私なら、「学校では出来ない体験をもっとしようよ!!」と声を大にしていいたい。

課外活動にありがちな勘違い」でも書きましたが、

長い休みは「自分にとって純粋に楽しい、好奇心や探究心を満たせる、自発的な活動」がたっぷりできる期間です。

学校の予定や課題に追われず、自分の好奇心を自分で満たす活動をつづけていると、

  • 自信がつく
  • 人格形成につながる
  • 時間管理や計画などの力
  • ひとと話すときの話題になる
  • 非日常のサードプレイスになる

こんなふうに、ひととしての成長や発達の幅を広げてくれます。

私のような気ままな過ごし方も、チャージ期間としては理想的だったかもしれません。

でもさすがにチャージ期間が長すぎたようで、ついに高卒後の夏休みは一念発起しました。

18歳の夏は運転免許取得のための通学、子どもキャンプのボランティア、イベントのアルバイトなどで、休む暇もありませんでした。

でも全部、自分が興味を持ってやりたいと思って取り組んだこと。

忙しくても「自分の時間の使い方を自分で設計する」ことの充実感をひしひしと味わいました。

はぎわら
はぎわら

願わくば、もっと早く目覚めていたかった

情報と知恵の重要性

子どもが小さいうちは、大人が主導して体験させることが多いと書きました。

つまり、子どもが自力で自分の時間の使い方を設計できないうちは、

身近の大人の情報と知恵の量が子どもの体験の幅を左右するということでもあります。

お金をもらいながら世界で学ぶ方法」という記事でも書きました。

子どもの体験の幅を左右するのは、家庭にある「お金」や「時間」の量だと思われるひとが多いです。

実際は違います。

お金よりも時間よりも、差をつけるのは「情報」です。

そして、情報の収集はインターネットと仕組みがあれば誰でもできます。

やっているひとはすでにやっています。

私もインターネットと仕組みで鮮度の高い情報をゲットしています。

さすがになんのテコ入れや工夫もなく情報や知恵を得られるとは言いません。

でも諦めずにアンテナを磨き続けて、情報が自ら自分に届くような仕組みを育てることが大事です。

一昼夜では仕上がりませんが、こつこつやっていると、いつか自分の進歩に驚かされますよ。

はぎわら
はぎわら

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まとめ

インターナショナルスクール生に限らず、宿題がない夏休みのいろんな過ごし方についてまとめました。

子どもの学びや体験は、身近な大人の情報収集力や活用力で支えることができます。

すでに忙しいなかでプレッシャーをかけるつもりはないのですが、

英語ができるともっと強いです。いくらAIが伸びていても、この期間はまだ続きます。

>>インターナショナルスクール保護者におすすめのオンライン英会話3選

最後に。

時間を有効活用できたら偉い、とは私は思いません。

ぐうたらするのも、人生のなかで必要な時間です。

でも充分チャージしたら、自然と動きたくなるのも人間だと思います。

そのときになにから手をつけるか、に自分という人間を理解するためのヒントが隠されてると思います。

与えられた人生を何に活かすか、のヒントになります。

子どもの力がどこで発揮されるかは、「子どもの特性を把握していますか?」の記事もご参考に。