ペナン島の一人旅、2泊3日。
実質動けるのは中一日だけ。
そんな弾丸旅行でもペナン・ジョージタウンの多民族×食x世界遺産をできるだけ体感したくて選んだのが、「フードツアー」でした。

この記事では、私が体験した食べ歩きツアーをあとからいつでもだれでも再現できるように、
実際に巡ったルートと店とメニューがそのまま分かるように整理しています。
ペナン・ジョージタウンの少人数フードツアーの詳細をすぐ確認したい方は、先に公式サイトでツアー概要・料金・最新情報をチェックしてから本文を読んでいただいても大丈夫です。
ジョージタウンでローカルグルメを探している方や、ペナンらしい食べ比べをしてみたいという方にとって、そのままモデルコースとして使えるように書きました。
「どのツアーを選べばよいか」「どの店で何が食べられるか」の具体例を知りたい方は、この記事だけで全体像をつかめるはずです。
ただし!
この記事を読むと「お腹いっぱい」になるか、「超お腹が空くか」のどちらかだと思うので、覚悟してお読みくださいね。
- 2泊3日・実質1日のペナン一人旅でフードツアーを選んだ理由
- ペナン・ジョージタウンのフードツアーで実際に回った全9軒
- リトルインディアのパニプリ専門店「TCR Pani Puri Kitchen Cafe」
- リトルインディアのサモサ屋台「Penang Famous Samosa」
- ロティ・ジャラとカレー食堂「Ali Capati Corner」
- ニョニャ料理レストラン「Nyonya Lah by Javu」
- フルーツ屋さん「KC OOI Fruity Fruity Enterprise」
- 中華麺ローカル食堂「Gou Lou Hong Kee Chao Sar Hor Fun & Noodles」
- 老舗ナシカンダル店「Hameediyah Restaurant」
- 点心系スナック屋台「Pan Cake and Steam Rice Cake Stall」
- 夜のデザート食堂「Chill Night Restaurant 夜猫子食堂」
- ペナン・ジョージタウンの一晩で食べたもの一覧
- 今回参加したペナン・ジョージタウンのフードツアーについて
- ペナン・ジョージタウンをもっと深く知りたい人へ(関連記事まとめ)
2泊3日・実質1日のペナン一人旅でフードツアーを選んだ理由
今回、私は友人家族の教育移住の様子を知るため、弾丸でペナンに飛びました。
とはいえ現地でしっかり動けるのは、実質まる一日だけ。
友人に会い、学校と子どもたちを見せてもらったらほぼ終了。
でも美食の街であり、多文化・多民族・世界遺産の街でもあるペナンのジョージタウンを満喫せずには帰れない。
その空気を短時間で味わうには、現地ガイド付きの食べ歩きツアーがいいはずだと考えました。
結果的には、この選択が大正解。
もともと私は一人旅でわざわざ食のために動き回るタイプではありません。
どちらかというと、ご飯はそこそこで済ませてしまうほうです。
それでもあえて食べ歩きをしたことで、たった一晩ではありますが、一人では絶対に到達できなかったレベルでこの街に浸れた気がします。

ペナン・ジョージタウンで選んだフードツアーの条件
私が今回選んだ食べ歩きツアーに求めたのは、ざっくりいうと次の4つでした。
- バスで移動するような大人数ではなく、少人数グループで回れること(大人数だと入れるお店が限られてしまうから)
- いわゆる観光レストランだけでなく、老舗食堂や屋台などローカル寄りの店に連れて行ってくれること(自分一人では挑戦しにくそうなお店にも入れそうだから)
- ツアーの評価に、「おいしい」だけでなく、「ペナンらしさ」を評価する口コミがあること(口コミ自体が多いことも大事)
- 英語で解説してもらえること(日本語ツアーより選択肢が多いのと、出会えるメンバーも面白そうだから)
この記事では、そんな条件で選んだローカル食べ歩きツアーの実際のルートと食べたものを順番に紹介していきます。
満腹(または空腹)になる準備はできましたか?
ペナン・ジョージタウンのフードツアーで実際に回った全9軒
では早速。
このフードツアーは、観光スポットのペラナカン・マンションで集合し、そこから徒歩でローカルフードを巡るスタイルでした。

ガイドさん一人と私を含むメンバー7名で、「いただきます!」
リトルインディアのパニプリ専門店「TCR Pani Puri Kitchen Cafe」
1軒目は、ジョージタウンのリトルインディアにあるパニプリ専門店「TCR Pani Puri Kitchen Cafe」。
カラフルな布やスパイスショップ、サリーや金ピカのアクセサリー店が並ぶ通り沿いに、屋台のような小さなカフェがぽんとある感じです。

ペラナカンマンション方面のコロニアル建築エリアから少し入るだけで、急にインド映画の音と色の世界に切り替わるのが印象的でした。
早速一人でいきなり入るにはためらうタイプのお店で、心躍ります。
みんなで入れば怖くない。
なかは7人で満席になるほどこじんまりしていました。
ここで出てきたのが、インド北部発祥のストリートフード・パニプリ(Pani Puri)。

小さな空洞の揚げパフの中をくり抜き、マッシュポテトや刻んだ玉ねぎ、クラッカーなどがぎゅっと詰め込まれています。
食べる直前にスパイシーなフレーバーウォーターやソースをパフの中に流し込んでもらい、一口でパクッ。

ひと口のなかに「サクッ(殻)→ほろほろ(ポテト)→シャキッ(玉ねぎ)→じゅわっ(ソース)」が一気に畳みかけてくる、食べる水風船のようなスナックです。
私がこの店で食べたのは、まず王道の緑のパニプリ。
ミントとコリアンダーたっぷりのミントチャツネを使ったフレーバーウォーターで、爽やかさとほどよい辛さ、少しの酸味が一気に広がります。
食べられる水風船。
いや、飲むたこ焼か。
いや、味はタコスか⋯
そんなふうに頭の中が渋滞した一口でした。
もう一つは、ヨーグルトベースのパニプリ。
甘酸っぱいヨーグルトに、タマリンド(デーツ系)の甘いチャツネが合わさったスタイルで、スイーツと軽食の中間みたいな不思議な一口でした。
メニューを見ると、ほかにもストロベリーパニプリ、チョコレートパニプリなどの変わり種も並んでいて、どれを試すか真剣に悩んでしまうラインナップ。

パニプリ自体はインド北部でも定番の屋台フードだそうですが、ペナンでは比較的マイナーな印象。
そんななかでここは「パニプリ専門店」として成り立っているのが面白いです。
もっと食べたいと思いつつ、「まだ序盤だからセーブしないと」と言い聞かせて店を後にした1店舗目でした。
また行って全味制覇してみたい。
リトルインディアのサモサ屋台「Penang Famous Samosa」
2軒目は、同じくリトルインディアの中心・Queen Street 沿いにある「Penang Famous Samosa」。
路面に揚げ物が積み上がり、さっと注文して、その場で立ち食いしたり紙袋で持ち帰ったりする、ザ・ローカルなスナック屋台。

サモサ自体は、スパイスで味付けした具(じゃがいも、ひき肉、玉ねぎ、豆類など)を三角形の生地で包んで油でカリッと揚げた、インド発祥のスナック。
こちらの屋台では、マトン、チキン、サーディン、卵、野菜など具のバリエーションが豊富で、その中から今回は一番クセが少なそうなチキン・サモサ(Samosa Chicken)を選びました。

ひと口かじると、外側の生地は黄金色にカリッと揚がっていて、パリパリと音を立てながら割れます。
猫舌なので、中身をほんの少しずつかじります。
中からは細かくほぐされたチキンにスパイスがしっかり絡んだ具が現れ、玉ねぎの甘さやじゃがいものほくほく感も混ざって、「カリッ+じゅわっ」と層のある食感。
これはあれだ。マクドナルドのパイ、インドバージョン。
味の軸はカレー粉系の分かりやすいスパイス感で、そこにチリのピリッとした辛さが重なりつつ、油っぽさはしつこくありません。
実はこの屋台、ミシュランガイド・マレーシア版で「MICHELIN Selected」として紹介されている、ミシュランお墨付きのサモサ屋台とのこと。
といっても雰囲気は全然かしこまっていないのがおもしろいところです。
また行ったら他の味も試したい。
ロティ・ジャラとカレー食堂「Ali Capati Corner」
3軒目は、サモサ屋さんから交差点を挟んで向かいにあるインド・ムスリム系食堂(というか屋台)の「Ali Capati Corner」。
通り沿いにテーブルとイスが並び、オープン(野外)キッチンではロティ・ジャラが次々と焼かれています。

ずらりと並ぶ大鍋にはカレーかな?

この店でいただいたのは、
- ロティ・ジャラ(Roti Jala)
- マトンキーマ(Mutton Keema)
- ダルカレー(Dhall / Dal Curry)
- 丸ごとライム入りウォーター


ロティジャラは、レース状に焼いたクレープのような生地。
見た目はふわっと軽そうなのに、実際に噛むともちもち・むちっとした弾力があって、カレーをしっかり受け止めてくれます。
赤茶色いマトンキーマは、細かく刻んだ羊肉にスパイスがしっかり染みていました。
脂のコクはありつつも、強いクセは抑えめで、ロティ・ジャラと一緒に食べると、「スパイスの香り → 羊の旨み → 小麦の甘さ」が順番に立ち上がってきます。
薄い黄緑色のダルカレーは、レンズ豆をとろとろになるまで煮込んだやさしいカレーで、塩気もスパイスも控えめ。
ライムが丸ごと一個ごろんと入ったお水は、スパイスをまとった口の中を一気にリセットしてくれます。
あのもっちりロティはまた味わいたい。
ニョニャ料理レストラン「Nyonya Lah by Javu」
リトルインディアで小腹を満たしたあと、ツアーはいったん街歩きモードに切り替わり。
インド映画の世界を背にして通りを抜けると、今度は赤い提灯や漢字の看板が並ぶチャイナタウンに入り、そこからストリートアートが点在する路地や、コロニアル建築の並ぶ通りをガイドさんの解説付きで歩いていきます。


そうしてたどり着いたのが、4軒目の「Nyonya Lah by Javu」でした。
バーやバックパッカー向けの宿が並ぶ飲み屋ストリートのような通りのなかに、一軒家を改装したニョニャ料理レストランが紛れ込んでいます。

ニョニャ料理は、中華系移民とマレー文化が混ざり合って生まれた「プラナカン文化」の食べ物で、マレー料理とも中華料理とも少し違うハイブリッドなポジションだそうです。
ここでいただいたのは、
- 青いココナッツライス(Blue Pea Flower Coconut Rice/椰漿蓝花饭)
- カピタンチキンカレー(Chicken Curry Kapitan/甲必丹椰浆鸡)
- ナスの黒醤油炒め(Brinjal Black Soy Sauce/酱青茄子)
- ポテトリーフのガーリック炒め(Sweet Potato Leaf Garlic Stir Fry/番薯叶)
- ニョニャ式ピクルス「アチャー」(Acar Awak/娘惹亚叁菜)
みんなでシェアしながら少しずつ味見しました。

青いご飯は、バタフライピーというお花でほんのり青く染めたココナツライスで、見た目は派手ですが味は大変やさしめ。

ライスにはココナツミルクのコクと塩気がほんのり控えめに効いていて、周りの濃いおかずを受け止める役です。
カピタン・チキンカレーは、ニョニャを代表するカレー。

ココナツミルクをベースに、レモングラスも入っていて、辛さは控えめなのに香りはしっかり。ここではソースがとろりと濃厚で、鶏肉もほろっと崩れる柔らかさでした。
青いライスにソースをしみ込ませて酸味・スパイス・ココナツのバランスがちょうどいい。
ナスの黒醤油炒めは、揚げ焼きしたナスに甘みとコクの強いダークソイソースと少しのチリ、にんにくを絡めた一品。

見た目は真っ黒で重たそうなのに、実際は甘じょっぱさとトロトロ感で箸が止まらないタイプでした。これは日本の食堂にもありそう。
ポテトリーフ炒めは、さつまいもの葉を炒めた青菜的ポジション。
ニョニャ式ピクルスは、きゅうりやにんじん、キャベツなどを甘酸っぱくスパイシーに漬け込んだもので、お漬物的ポジション。

Nyonya Lah by Javu では、ニョニャ料理の代表格を体験できました。
カウンター近くのショーケースにはニョニャのお菓子・クエも並んでいて、次は絶対これも食べたいと心にメモ。
フルーツ屋さん「KC OOI Fruity Fruity Enterprise」
この時点ですでにツアーのみんな満腹に近づきつつありますが、そんなの関係ない。
5軒目は、ジョージタウン中心部・Carnarvon Street沿いにある果物屋さん「KC OOI Fruity Fruity Enterprise」。

道路沿いに面した昔ながらのフルーツショップで、店先には季節のフルーツが山積み。観光客もローカルもふらっと立ち寄って、カットフルーツや量り売りのフルーツを買っていく。
上野のアメ横、大阪の黒門を思い出します。
ここでは、マンゴー(Mango)、マンゴスチン(Mangosteen)、ラングサ(Langsat)の3種類をいただきました。
マンゴーは、完熟寄りをその場で食べやすく切ってくれるスタイル。

マンゴスチンは、濃い紫の殻を教えてもらいながら自分でパカッと割り、中の白い果肉を取り出して食べる。

外側は硬いのに、中はとろっとジューシーで、ライチと桃の中間のような甘さと酸味のバランスです。
ツアーメンバーと手を汚しながら「うまく割れない」「種ある?」とワイワイ言いながら食べました。
ラングサは、黄色〜薄茶色の小さな実がぶどうのような房になっているのに、個体の見た目は小さなじゃがいものよう。

手で皮をむくと中はみかんのように分かれる半透明の果肉が現れ、味はさわやかな甘さに、少しだけグレープフルーツのような苦味や渋みが混ざるのが大変面白い。
この一軒で、カットマンゴーと、自分の手で剥くマンゴスチンやラングサをまとめて体験できて、もはや南国フルーツのデパート状態でした。
屋台ごはんの油とスパイスで少し疲れたところに最適なお口直しでした。
ラングサ、また食べたい。
中華麺ローカル食堂「Gou Lou Hong Kee Chao Sar Hor Fun & Noodles」
いよいよツアーメンバーさん、ガイドさんに「あと何品あるの?」と恐る恐る聞く段階に達してきましたよ。
6軒目は、Campbell Street沿いにある「Gou Lou Hong Kee Chao Sar Hor Fun & Noodles」(高佬鴻記炒沙河粉面食)。
昔ながらの商店が並ぶエリアの一角で、店内にプラスチック椅子とテーブルがローカル食堂です。

まず登場したのは、チョイサム炒め(蚝油菜心/Oyster Sauce Choy Sum)。

シャキっと炒めた上に皮付きの揚げラードがごろっと乗ったチョイサムは、一口ごとにカリッと脂の甘さが弾けます。
- サンバル(Sambal)
- 青唐辛子のピクルスがまず登場。
そしてシェアした麺は3種類。
まずは、黒いホッケンミー(福建炒/Hokkien Char)。

うどんのような太い黄色麺を、にんにく、ライト&ダークソイソースで真っ黒になるまで炒めた一皿で、魚の切り身やエビ、豚肉、ラードチップが入り、とにかくソースと脂のうまみで押してくるタイプ。
サンバル(写真奥左)や青唐辛子のピクルス(写真奥右)を合わせると、味変できます。
赤いチリペーストの自家製サンバルは、唐辛子と発酵エビペースト系の香りが立つタイプで、麺に少しずつ溶かすと辛さだけでなく旨みもぐっと増します。
二つ目は、サーホーファン(炒河粉/Char Hor Fun)。

平たい太い米麺と細いビーフンをミックスして強火で炒めた一皿で、チャーシューやシーフード、卵、青菜など具がたっぷり。
三つ目は、シンガポールヌードル(星洲炒米粉/Singapore Fried Bee Hoon)。

細いビーフンの炒め麺で、カラマンシーが添えられています。
食べる前にぎゅっと絞ると、スパイスの香りに柑橘の酸味が加わって一気に軽くなり、そのままでも、サンバルを足して辛さを上げてもよし、味変の余地が大きい一皿でした。
と、どの品も大変おいしいのですが、この時点でさすがに全員の胃袋はキャパオーバー気味。
ツアー側でも「食べきれない分はテイクアウトもできるよ」と声をかけてくれて、申し訳なさと安堵が半々。
私はサーホーファンを持ち帰り用に包んでもらい大事にホテルまで連れて帰ることに。

とはいえ、3種類もの麺とサイドまで一気に試せたのは、フードツアーでみんなとシェアしているからこその贅沢。
正直、一人旅ではここまで一気に頼む勇気もお腹の余裕もないので、ありがたい体験だとしみじみ感じました。
老舗ナシカンダル店「Hameediyah Restaurant」
すでに全員ほぼ瀕死状態。でもフードツアーは止まらない。
7軒目は、Campbell Street沿いの老舗ナシカンダル店「Hameediyah Restaurant(ハミディヤ・レストラン)」。
ここだけは唯一私もYoutubeで流れてきて知っていたお店。
カレー系の「のっけご飯」であるナシカンダル(Nasi Kandar)の専門店で、1907年創業、マレーシア最古のナシカンダルレストランとして知られるランドマーク的一軒です。
店主は7-8代目だと思う、とガイドさん。

ナシカンダルは、白ご飯の上に好みのおかず(チキンやマトン、野菜のカレーなど)をのせ、最後に何種類ものカレーを混ぜてかけてもらうスタイルのローカルフード。
入口近くには大きなステンレスのバットがずらっと並び、チキン、マトン、ビーフ、魚、野菜カレーなど色とりどり。
入った瞬間、サブウェイを思いだします。
通常は列に並びながら自分の番を待ち、「ご飯の上に何をのせるか」「どのソースを混ぜるか」をその場で伝えていくスタイルみたいですが、今回はツアーなのでまっすぐ席に通され、ご飯が運ばれてくるのを待ちました。
この店でいただいたのは、
- バナナリーフライス(Banana Leaf Rice)
- オニオンチキン(多分Ayam Bawang Biasa)
- たまごオムレツ(多分Telur Dadar)
- オクラ
- カレー(ブレンドしたあとなので何が入っていたか不明)
- モタバ(Murtabah)
- カラマンシー入りアイスティー(Teh ‘O’ Ais Limau)

もちろんみんなで少しずつシェア。
ライスとおかずを盛り付け、最後に「クア・バンジル(ソース洪水)」と呼ばれるスタイルで、複数のカレーがブレンドされたソースをざーっとかけてもらいます。
要するに、カレーのねこまんまかな(好き)
私はがっつり卵料理があまり得意ではないので、事前にそのことを伝えていてオムレツだけは手を付けずに見守りました。

モタバは、薄いロティ生地に卵とひき肉、マサラなどのスパイスを包んで焼いた詰め物ロティ。

外側は香ばしく、中はふっくらジューシーで、カレーソースと一緒に食べると、それだけで一食分になりそうな満足感です。
オニオンチキンは、大きめのチキンピースに、茶色くなるまで煮詰めた玉ねぎソースが絡んだ一品で、玉ねぎの甘さとスパイスの香りがぎゅっと濃縮された、ナシカンダルの中でも主役級の存在感でした。

ドリンクはカラマンシー入りアイスティー(Teh ‘O’ Ais Limau)は、甘めのブラックティーのグラスの中にカラマンシー(小さいライムみたいな柑橘類)が丸ごと1個浮いているスタイル。
ストローでつついて潰すと、ぎゅっと酸味が立ち上がり、スパイスで重くなった口の中が一気にリフレッシュされます。
欲を言えば、もっとお腹を空かせた状態で向かいたいお店だった。
でも今回はフードツアー終盤戦という、決して最善とはいえないコンディションでの訪問。

それでも、一皿の上に自分だけのカレーご飯を作る感覚はしっかり味わえたと思います(?)
ここでガイドさんも見かねたのか、食べるのに加わってくれました。
今回は7名中6名が女性だっということもあり、やはり男性比率が高いほうが食べきれる場合が多いそうです。(でも基本残るらしい⋯)
次は空腹の状態で、ご飯が見えなくなるほどソースをぶっかけて、ちゃんとクア・バンジルしたい。
点心系スナック屋台「Pan Cake and Steam Rice Cake Stall」
もはや、ツアーメンバーは戦友です。
フードファイトの。
8軒目はジョージタウンの屋台(ホーカー)が集まる一角のはずれにある、小さな点心系スナックの屋台「Pan Cake and Steam Rice Cake Stall」。

トレーには揚げパンや団子、蒸し菓子がぎっしりと並び、満腹なのに揚げたてと蒸したてが同時に誘惑してくる。
まず食べたのは広東系揚げパンのハムジーペン(Ham Ji Peng/咸煎餅)。

外側はさくっと香ばしく、中はもっちりとした食感で、かじるたびにシナモンとごまの香りがふわっと立ち上がる。甘さの中にほんのり塩気があって、するするっと別腹に入っていってしまう。
しょっぱめのドーナッツのような、甘めの柔らかプレッツェルのような。
好物のごま団子(sesami ball/jin doi/煎堆)も勧められ、ついついココナッツ餡とピーナッツ餡の両方を欲張ってしまいました。

ココナッツ餡はしっとりとコクがあり、噛むとシャリッとした繊維の食感。
ピーナッツ餡は砕いたナッツのザラッとした歯ざわりとロースト香が残る。
どちらも甲乙つけがたい。
この屋台は3代続くファミリービジネスだそうで、1950年代ごろからペナン市民に親しまれてきた老舗だという。
3種類のおやつは食べきることができず、でも諦められず、ホテルの冷蔵庫にいれて翌日また続きを食べたのはここだけの話。(おすすめはしませんが、それくらい食べたかった)
夜のデザート食堂「Chill Night Restaurant 夜猫子食堂」
そしていよいよ最後の一軒です。
ジョージタウンの夜の屋台街Kimberley Street Food Night Marketにあるデザート&軽食系の食堂「Chill Night Restaurant(夜猫子食堂)」。

店内は冷房なしで間口が全開、天井のファンがぐるぐる回るスタイル。
夜風と扇風機のおかげで不快な暑さまではいかず、外の空気を感じながらデザートを食べる、東南アジアっぽい感じ。
ここでいただいたのはロンガンフルーツ入りアイユゼリーかき氷。

メニューではAiyu Ice Jelly、漢字では龙眼爱玉冰(ロンイェン・アイユビン)と呼ばれ、イチジクの仲間の種から作る、透明〜淡い黄色のゼリーを使ったデザート。
見た目はつるんと涼しげなのに、意外と弾力が強く、スプーンで砕こうとするとブルっと跳ね返ってくる。
ガイドさんいわく「スプーンでゼリーを細かく砕いて、氷と一緒に混ぜて食べるといい」らしい。
その通りにやろうとするものの、ゼリーの弾力と氷とシロップの量に対して器のふちの高さと確度が絶妙に足りなくて(いや不器用なのもあるけど)、
混ぜているうちにゼリーやシロップがこぼれたりハネたりして、
せっかくの最後なのに思いがけず格闘系デザートになってしまいました。
それでも味は、甘めのシロップベースにレモンの酸味がしっかり重なり、むちっとしたロンガンの果肉がときどき現れてアクセントになるさっぱりした一杯で、あっさり食べきることができました。
店内のどこかのテーブルではドリアン系デザートが出ていたようで、ときどきふわっとドリアンの香りです。
このフードファイト、いやフードツアーも終わりだと思うと少しさみしくなりました。
メンバーとも食べながら歩きながら、代わる代わるいろんな話をして一期一会をお互いに楽しんだ。
そしてみんなが食べ終わると、その場で解散。
各自が徒歩や Grab タクシーでそれぞれのホテルに帰っていく。
せっかく屋台街にいたのに、それ以上の散策は無理でした。
大変充実していた4時間の文字通りくいだおれツアーでした。

ペナン・ジョージタウンの一晩で食べたもの一覧
このツアーで訪れた9軒で飲み食いしたのは、なんと30品以上!
このようなラインナップでした。
- ミントチャツネのパニプリ(Original Pani Puri)
- ヨーグルトベースのパニプリ(Yogurt Pani Puri)
- チキンサモサ(Chicken Samosa)
- ロティジャラ(Roti Jala)
- マトンキーマ(Mutton Keema)
- ダルカレー(Dal Curry)
- ライムウォーター(Lime Water)
- 青いココナツライス(Blue Pea Flower Coconut Rice)
- カピタンチキンカレー(Chicken Curry Kapitan)
- ナスの黒醤油炒め(Brinjal Black Soy Sauce)
- ポテトリーフのガーリック炒め(Sweet Potato Leaf Garlic Stir Fry)
- ニョニャ式ピクルス「アチャー」(Acar Awak)
- マンゴー(Mango)
- マンゴスチン(Mangosteen)
- ラングサ(Langsat)
- チョイサムのオイスターソース炒め(Oyster Sauce Choy Sum)
- 黒いホッケンミー(Hokkien Char)
- サーホーファン(Char Hor Fun)
- シンガポールビーフン(Singapore Fried Bee Hoon)
- サンバル(Sambal)
- 青唐辛子のピクルス(Pickled Green Chili)
- バナナリーフライス(Banana Leaf Rice)
- モタバ(Murtabah)
- ミックスカレー/クア・バンジル(Mixed Curry / Kuah Banjir)
- オニオンチキン(Ayam Bawang Biasa)
- オクラ
- オムレツ
- カラマンシー入りアイスティー(Teh ‘O’ Ais Limau)
- 揚げパン(Ham Ji Peng)
- ココナッツ餡ごま団子(Sesame Ball with Coconut Filling)
- ピーナッツ餡ごま団子(Sesame Ball with Peanut Filling)
- ロンガン入りアイユゼリーかき氷(Aiyu Ice Jelly with Longan)
いやー食べましたね⋯
解散は21時でしたが、夜は何度かお腹が重くて目が覚め、翌朝までお腹いっぱいでした。
このツアーに参加する方は、健脚であること、そして翌日の午前中は予定をいれずにのんびり過ごしてお腹の様子を見ることを個人的におすすめします。
とはいえ、全然後悔していないし、むしろ終わったそばから「次はどこでフードツアーに参加しようかな」とすっかり味をしめてしまっています。
それくらい、短時間で現地を味わうこと、ほかの旅行客と交流することがとっても刺激的で楽しめました。
翌日から、フードコートやレストランを見かけるとメニューが少しわかるようになっていたのにもびっくりしました。
持ち帰ったサーホーファンとごま団子と揚げパンは、翌日のブランチとしてホテルの部屋でゆっくりいただきましたよ。
今回参加したペナン・ジョージタウンのフードツアーについて
私が参加したのは、ジョージタウン旧市街を4時間かけて食べ歩きをするというタイプの英語フードツアーでした。
触れ込みは「15品以上」の試食だったのに、蓋をあけてみれば30品も食べていましたけど(笑)
ツアー名:Penang Plates Food Tour with 15+ Tastings/15品の試食付きペナン・フード・ツアー(公式サイト)
所要時間:約4時間
参加人数:最大8名までの少人数制
言語:英語
費用:7,700円
※料金や内容は時期によって変わることがあるので、最新情報は公式サイトをご確認ください。
ペナン・ジョージタウンをもっと深く知りたい人へ(関連記事まとめ)
この記事ではあくまでジョージタウンのフードツアーの「ルートと店情報にフォーカスした記録」として書きました。
このフードツアーを起点に考えたことや、教育移住の下見としての視点は、ほかの記事で掘り下げていきます。
ペナン旅行記の全体像・関連リンク一覧(目次)
ペナン視察・教育移住まわりの記事をまとめた目次ページです。






