日本在住の保護者さんからご質問をいただきました。
個別にお返事済みですが、掲載許可をいただきましたので他の方のためにも公開させていただきます。
中1までインターに通った場合、国立医学部に受かる英語力は身に付きますか?
中1までインターに通った場合、国立医学部に受かる英語力は身に付きますでしょうか?(英作文や長文読解、受験特有の単語などについては自宅で両親のアドバイスのもと市販の教材で勉強するパターンを想定)
これについて私は、インターで培えるであろう四技能の土台は有利に働く可能性がある一方で、
受験特有の文法・語彙・読解の「型」には、おっしゃるとおり追加で対策が必要だと考えています。
地道にトレーニングと過去問対策です。
私はインターで7年、アメリカで4年半学んだあとに東大の2次英語を受験しました。(文系でしたが)
一般学生とは違う種類の苦労だとは思いますが、対策には苦戦しました。
運転技術はあっても、いきなり他国の免許の学科試験を受けるようなものでしたから。
私の場合は受験を決めるのが遅かく、2ヶ月しか準備期間がなかったので特殊なケースです。
一方、3歳から小6までインターだった2人のお子さまの保護者に聞くと、その子たちの大学受験時は受験英語では有利だったそうです。(本人談ではありませんが)
ひとりは国立文系。
もうひとりは国立理系です。
ご存知のように国内医学部受験は英語だけでは突破できません。
オールラウンドでできる必要がありますよね。
仮に医学部合格できるほどの実力と学習習慣があるならば、仮にインターに通っていなくても英語科目も大丈夫な可能性もあると思います。
なので、もし国内医学部受験を少しでも有利に運ばせるためにインターを選ぶのだとしたら、私は「損はしないけど、圧倒的有利になれるともいえない」という立場です。
>>私が我が子をインターでも私立でもなく公立にいれた理由(今も後悔していません)
将来に備えておきたいこと
不確実な世の中です。
英語が有利ではなくなる未来、
国立医学部よりも魅力的な進路が現れる未来、
予想もしなかった展開が今後ありえると私は考えています。
どんな天気にも対応できるようにお出かけプランをいくつか持っておくように、
将来についてもいろんな可能性を想定しておけると、不安はかなり和らぐとおもいます。
とはいえ予見できないことですので、なるべく進路は複線的に、プランBをたくさんストックしておくイメージがよいかと思います。
たとえば:
- 小学校にはインター以外にも英語に強い一条校も検討。関東だとLCA国際小や玉川学園みたいな。(「インターは”一条校”ではない」ってどういうこと?)
- 国立大医学部IB入試も検討(国際バカロレアについて保護者に知ってほしい基本と誤解と適性)
- オンラインダブルスクールで国内進学と海外英語の二重取り(ダブルスクールで叶う、海外の高校卒業資格)
- 通信制高校に進学し、時間裁量を武器に受験勉強に振り切る
- 中高で3年以上留学し、医学部の帰国生入試を受験
- 医学部は最有力の一本かと思いますが、ほかの医療系国家資格、工学/データ×医療、公衆衛生など隣接分野にもアンテナを張る。まだ生まれていない進路もありえます。
子どもの成長にともなって、
そして時代の変化にともなって、
プランBは増えたり減ったりするでしょう。
柔軟な進路プランのご参考になれば幸いです。
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