友だちの数より大切なこと

ペアレンティング

萩原麻友(ハギワラマユ)のブログへのご訪問ありがとうございます。

このブログでは、子育てや教育や進路に関する情報を発信しています。

この記事ではこんなことを解説しています
  • 友だちが少ないという悩みに必要な視点
  • 学生時代と社会人時代の友だちの違い
  • 友だちが少ないからこそ得られる予想外の利点

「友だちが少ない」というお悩みをよく耳にしますが、

本当の悩みは「友だちが少ないこと」ではないかもしれません。

友だちが少なくてなにが困るのか、は人によって違います。

だとしたら、単純に友だちを増やすことでは困りごとは解決しないのかも?

この記事では、学生時代の友だちづくりから社会人になる過程での変化、友だちが少ないことから生まれる意外な利点に迫ります。

友だちが少なくて困ること

仮に「友だちが少ないこと」が悩みなのだとしたら、

友だちが少なくて困る瞬間って、どんなときでしょうか?

 自由な時間を持て余すとき?

 やりたいことがあっても一人でやるのは億劫に感じるとき?

 心を打ち明けられる相手が欲しいと感じるとき?

友だちが少なくて困ることって意外と少ないのではないか、と私は感じます。

今は一人でできることもたくさんありますしね。

私自身は、もともと一人の時間が好きなタイプで、密に付き合う友だちはほぼいません。

特に今は結婚相手と子どももいるので、友だちづくりよりも、ひとり時間の確保が課題と感じます。

それでも仕事で相談相手がほしいときは、

私と同じような一人親方が出入りするコミュニティで話を聞いてもらったり。

子育てで悩んでいるときは、

スクールカウンセラーや支援員の方、児童精神科に月1で相談したり。

一人で旅行をしているときは、似たような一人旅のひとに声をかけてその場限りの旅友になることも。

「こういうときに友だちがいたらよかったのに」と思うことって、

友だちじゃなくても、意外とほかの手段でも解消できることが多いような気がします。特に現代は。

だから「友だちが少ない」が悩みになるというよりも、

「特定の場面で頼れるひとがいない」というのが近いような。

そして頼れるひとが必要になる場面が特定できれば、その悩みは半分解消できたようなもの。

そうした人にアクセスできる窓口とつながればいいのです。

「友だち」にしかできないこと

「友だちじゃなくてもいいこと」をどんどんアウトソースしていってもなお「友だちにしかできないこと」が残っているとしたら、

きっとそれはあなたの人生でとても大事なこと。

そこまで大事なことを共有できる相手とはそうそう出会えません。

そんな人は、そもそも希少な存在です。

そこまで大事なことを共有できる相手と出会えたら、その人をめちゃくちゃ大事にするといいと思います。

まだ出会えていなくても無理はありません。

これからの出会いに備えて、次のこともヒントにしてみてください。

学生時代と社会人時代の友だちの違い

友だちの役割をどの程度アウトソースできるかは、人によって個人差もあるでしょうし、ライフステージによっても、状況は変わるでしょう。

では友だちが必要なとき、どうやって友だちを作りますか?

私の経験を一例に挙げます。

元々私は友だちづくりが得意ではありません。

それでも新しい出会いに刺激を求めているタイプです。

小学2年生から中学2年生まで通ったインターでは、1学年1学級でほぼ同じ約20名と7年間を過ごしました。

そんな閉鎖的で硬直的な環境で過ごした小中から、アメリカの大きな高校へ転校することで新たな出会いを求めました。

留学して1年半ほどの私は超引っ込み思案で、自分の名前Mayuを”メイユー”や”マヤ”と読み間違えられても自分では訂正するのが恐れ多くて、とにかく周りに心配されるほど静かでした。

それでも出会いに恵まれ、高校では腹を割って話せる友だちが一握りできました。

大学では同じ学部の人の名前も顔も覚えずに卒業してしまいましたが、他学部に生涯の友だちが数人できました。

学生の頃に友だちができるのは、学校や習い事、アルバイトなどで知り合うひとがきっかけになると思います。

授業でよく接点があるひと、席が隣のひと、同じ部活や委員会、習い事、アルバイトなど。

そこで偶発的に生まれる雑談から、共通点や接点が増えて、友だち関係につながります。

さらに類は友を呼ぶ、みたいに友だちの友だちと気が合うことがわかって、馴染みが増えることもあるでしょう。

そうして生まれる友だち関係。

社会人になると、同じような感覚では友だちができません。

職場や取引先は、学生の頃のように「自分と同じ立場の人間」と強制的に出会う場ではないからです。

また、学生の頃までの付き合いも、時間の制約のなかでどんどん淘汰されていきます。

一方で、社会人になるとオフの時間に付き合う人や付き合い方を自分で選べる自由が増えます。

同時に、ライフステージに合わせて人付き合いや時間の過ごし方を変えざるを得ないときも出てきます。

たとえば私が会社員をやっていて育児休業を取っていたとき。

それまでの自分にはいなかった「子育て中の知り合い」を求めて、親子向けイベントにでかけたり、自分で育休ママ会を主催したりしました。

「友だち」ではなくても「自助会」のような付き合いを作れた自覚があります。

社会人になると、学生の頃のように同じ学校や教室に割り振られる偶然に頼るよりも、

共通の目的や課題のもとに同じ温度感で自主的に集まったひとと出会うほうが、

その関係がよいものになる確度が高いのではないかと思います。

つまり、学生までの間と社会人になってからの友だちの定義や作り方は変わるかもしれないけれど、

近いものはいくらでも作れるし、むしろその方が深い関係が築けるということです。

友だちが少ないからこそ得られること

「友だちが少ない」ことのデメリットについて、再び考えてみたいと思います。

子ども時代に友だちが少なかったことで、損することってなんでしょう。

  • 他者と関わったり協力したりするためのソーシャルスキルが不足する
  • 感情を表現したり理解したりするスキルが不足する
  • 困難や悩みを打ち明ける相手が限られる
  • 孤独感が精神的に悪影響を与える

こんなにあると、保護者や子ども自身が不安になるのもおかしくはありません。

なんでもそうですが、不安になったら逆の視点でも捉え直すようにして、バランスをとりましょう。

何かを失ったら代わりに得ているものがあると私は考えるようにしています。

トレードオフです。

では友だちが少ないことで、得られるものってなんでしょう。

  • 自分の興味や創造性や才能の発展に時間を費やせる
  • 他者の影響を受けずに、自分のアイデンティティを発見できる
  • 社交的なプレッシャーが軽減され、自由に過ごせる
  • 自分の好みや特性に合った少数の友だちと深い友情を築くことができる

つまり友だちが少ないことにも、子どもの個性や成長にポジティブな側面があると考えることができます。

ちなみに私の小2の次男は、小1の春から学校の教室に入れなくなり、相談室登校を続けています。

彼は、30人いるクラスメートの名前と顔をほとんど把握していません。

そんな彼に友だちが少ないと感じるか、困っていないか、尋ねてみました。

彼は相談室の数人の友だちで充分だと言います。

友だちが少ないか多いかも気にしていません。

毎日、相談室と空手に通い、私から見ても毎日楽しそうにしています。

さらに「友だちが少ない」ことのデメリットを打ち消すために、

次男には親と兄弟以外にスクールカウンセラー、児童精神科の先生、ソーシャルワーカー、空手の先生と仲間、プログラミングの先生たちの存在があります。

あと、彼にとってはテディベアコレクションも友だちのうちかもしれません。

「友だちは少なくてもいい」

これは気休めでしょうか。

私は、友だちの人数では幸福度や満足度は決まらないと思います。

ましてや、友だちの人数で人の価値は決まりません。

相手が何人であっても、相手を大切にできていて、相手から大事にされているなら、素晴らしいことだと思います。

友だちの数よりも大事なこと

友だちの数が、人の価値を左右するわけではありません。

子どもに友だちがいないとしたら、それで本人が困っているのかどうか。

子どもの答え合わせは子どもでしましょう。

私と子どもたちが好きな絵本に、『ウェズレーの国』という物語があります。

主人公のウェズレーは、いじめられっ子で親とも理解し合えない、一見すると孤立した子どもです。

本人は我関せず、自宅の庭に自分の世界をつくりあげます。食料や衣類の調達だけでなく、文字や時間まで作り上げて、もはや独自の文明です。

その様子に気づいたほかの子どもたち。以前はウェズレーを鼻つまみ者として扱っていたのに、「自分もやらせて」「真似したい」と手のひら返し。

最初から最後まで自分を貫くウェズレーのかっこいいこと。そりゃ憧れる人も出てきます。

友だちがいない・少ないことで本当に困ることはありますか?ほかで代替できませんか?

友だち付き合いがない分、空いた時間と心を使って没頭できることはありませんか?

なにかに一生懸命取り組んでいて、心が満たされている人の周りには、自然に心地よいひとが寄ってきてくれるものです。

>>子どもの好きなものをいくつ知っていますか?

>>子育ての罪悪感から解放された2つの出会い

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