数ヶ月前に子どもに読み聞かせている本の読書記録を始めたところ、4ヶ月で164冊(年間492冊換算)を読んでいたことが判明しました。
我が家には、現在小1と年中の男児2名がいます。遊びたいざかりの子どもたちと、落ち着いてコミュニケーションを取るのは至難の技です。
読み聞かせは、彼らとの時間の共有、お話の共有、共通言語の共有です。
私がもともと本好きなので苦なく読み聞かせができますが、スポーツ好きだったらプレーしたり観戦したり、メカ好きだったら時計を分解したり、料理好きなら一緒に料理したり、親子の関わり方は親子それぞれだと思います。
それが、私にとっての読み聞かせ。でも最初はこんな悩みを抱えていました。
- 子どもたちの興味に答えつつ、世界も広げてくれる本を選びたい。
- 購入は気に入らなかった時のダメージが大きいので図書館をフル活用したい。
- 図書館には本屋よりもたくさん本があるけど、選んでいる時間はあまりない。
- でも(1に戻る)
数年やってきた今では、図書館の予約機能を使ってバシバシ借り倒しながら、さらにジャケ借りによるセレンディピティも楽しんでいます。
でも、きっと読み聞かせワールドの魅力にまだ気付いていない人にとっては、「なにを読めばいいんだ〜!!」と迷子になっているのも、わかるんです。
以前も私が実践している絵本の選び方について書きましたが、今回はもっとたくさん参考情報を集めてきました。
どれかひとつでも、引っかかってくれたら。
1組でも多くの親子(親子じゃなくても)が、豊かな読み聞かせライフを楽しんでくれたら嬉しいです。
本選びが少しでも楽に、楽しくなりますように。
AI司書が選書してくれるヨンデミー
まず試してもらいたいのが、「子どもが読書好きになるオンライン習い事」のヨンデミーです。
入会すると、AIの司書が子どもの好みに合わせて選書してくれます。
うちの次男はこんな本を紹介してもらいました。
年齢制限はないですが、想定されるのは5~15歳の読者層です。
読書についての相談も随時チャットでできます。
私がこのヨンデミーを応援しているのは、このサービスが「現役東大生」が立ち上げたベンチャーだから。
単純な理由ですが、学生ベンチャーが読書教育に参入してくれたことがとにかく嬉しいです。
ヨンデミーでは、たまに「オンライン読書室」が無料開催されます。先生の説明を聞いてから、各々が持ち寄った本を黙読します。読み終わったら、ブレイクアウトルームで先生と本の感想を話し合います。
うちの小1長男も、鬼滅のファンブックをもって参戦していましたよ。
初月無料期間があるので、ぜひ一度試してみてね。
子どもと習い事の相性は試してみないとわかりません。RISUでも痛感しました(T_T)。
次点はここから:公文と日能研
公文と日能研はいわずとしれた全国展開の学習塾です。
公文はドリルの反復学習で補習から先取りまでオールマイティな教室。
一方、日能研は中学受験を目指す小学生のための塾です。
いずれも、子どもに読んでおいてほしい本を網羅しているので、他がダメでもこれだけでも参考にしてもらえたら大きく外さないと思います。
>>くもんのすいせん図書
乳幼児〜中学生以上対象の650冊がレベル別13段階に分類して紹介されています。PDFでダウンロードできますよ!まずはここだけでもOK!
>>日能研読書ガイド
中高一貫校への進学を目指す子ども向けの本を「8つの知能」別に分類して紹介されています。上のくもんよりも、知育感・アカデミック感を出したいときに。
日能研の本リストは、上の8つの知能に対応した本を紹介しています。
残念ながらPDFのようにまとまっているわけではないのでウェブページのまま利用することになります。
また、保護者の教養としての読み物も「学習の方法」「子どもの成長と家族関係」「心と身体の健康」「現代社会」「教育と学校」「心理学・認知科学」の6つの分野に分けて紹介されています。
初心者は、この2つのサイトで読み聞かせライフを始めるといいと思います。読書記録もお忘れなく!
さらに大御所感:公益法人や厚労省
今度は違った角度からご紹介。あえて民間ではなく、公益団体です。
さっきの2つと比べてみるのも、読み聞かせとは違う楽しみ方です。
>>公益社団法人 全国学校図書館協議会(J-SLA)
全国の学校図書館や職員が参考にしている団体です。このページでは、小学校低・中・高学年/中学校/高等学校のグレードごとの「夏休みの本」や「よい絵本」日本の優れた絵本のリスト(2016年で終了、えほん50に引き継ぎ)が公開されています。
こちらはダウンロード可能なリストになっています。
私はアプリで読書管理していますが、アナログ派には読書記録カードのテンプレもあります。
つぎは、国の役所の厚労省の審議会。
>>社会保障審議会推薦 児童福祉文化財
これでもかというくらい堅いネーミングです。要するに、厚労省が子どもたちの健やかな育ちに役立つような、絵本や児童図書、演劇やミュージカルの舞台芸術、映画等の映像・メディア等の作品をおすすめします、ということです。舞台や映像も含まれているのが、なんかいいですよね。
こちらのデータもダウンロード可能です。
でもね、残念ながら、テーマや年齢のようなざっくり分類がないので正直若干使いにくいので、他のリストで飽きたら使いたい感じです。
少し慣れてきたら使いたい
ここまでは王道系のブックリストを紹介してきました。正直、これだけでも充分だと思いますが、物足りなくなったらこの先も試してみてください。
>>絵本ナビ
絵本・児童書を選ぶときには避けて通れない、絵本インフラです。「〇〇についての本なんて、まさかないよね?」と思いながら検索すると、高確率でヒットします。古典・新作に関係なくオールマイティです。そこまで万能なら最初からこれでいいやん、と思うかもしれませんが、データが膨大すぎて逆に絞り込めないので、実は玄人向けだと思います。眺めているだけでも楽しいサイト。
>>科学道100冊
科学者の生き方・考え方、科学のおもしろさ・素晴らしさに触れる、理化学研究所と編集工学研究所による選書プロジェクト。「天気」「時間」「科学者」「秋の虫」などテーマごとに発表されます。
>>福音館書店のブックガイド
絵本といえば福音館。赤ちゃんから保護者まで対象の本や、かがく・知識系の本も豊富です。
>>おうちで!絵本ミュージアム2020
これはちょっと変わり種。絵本にまつわるエンタテインメントサイトです。絵本の世界で遊べます。変わった角度で絵本と親しみたい方に。
>>一般財団法人 出版文化産業振興財団(JPIC)
こちらは読書や出版に関するイベントの広報サイト。子どもも大人も対象です。深みにはまれます。
>>NPO多言語多読
>>UCLA Library Extensive Reading
この2つは、日本語を外国語として学ぶ学習者のための「日本語多読」レベル別リストです。日本育ちの子どもでも、読書の独り立ちにも使えるかも。
他にも、ブックガイドという名の本もたくさん出版されているくらい、「選書」というのは奥深い世界です。
私がお気に入りのブックガイドはこちらの記事で紹介しています。
それでは、楽しい楽しい読み聞かせライフをお送りください!